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カラオケで高音出すのに腹式呼吸なんて要らない

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歌は腹式呼吸で発声した方がいいです



は?いきなりタイトルと矛盾してますよ^^;

と思ったあなた。


別に矛盾している訳ではないんです。

歌自体は、腹式発声で歌った方が良いんです。

ただ、高音を出すのに、腹式呼吸は必要無いんです。


…もっと言うと、発声方法によっては、腹式呼吸によって喉を壊す可能性もあります。


なにそれこわい

こわいね~



というわけでこの記事では、
高音を出すのに腹式発声が必要ではない理由と、
じゃあどうすれば高音が出るのか
について書きます。


腹式呼吸が要らない理由

そもそも高音とは関係ない

腹式呼吸を使っての発声=腹式発声のメリットには、
・たくさん息を送ることで、大きな声で歌える
・体に響かせることで、豊かな声で歌える
・安定した声量で歌うことができる
などがあります。



…そうです。
高音とは関係ありませんね。


どれだけデカい声で歌ったところで、高い声が出る訳じゃないんです。



は?デカい声で張り上げたら高い声出るんだが^^;

またお前か…鬱陶しいなぁ…

ていうかそれなんだよ、腹式発声で喉を壊す可能性があるって僕が言った理由は。



喉を壊す可能性がある

喉に強い力をかけて声を張り上げれば、たしかに
ある程度高音は出ます。


"地声張り上げ"と呼ばれる、強くて重い声ですね。
声帯を緊張させることで、無理やり高音を発声します。


たしかにこの方法である程度高音は出ますが、
この"地声張り上げ"は、喉に大きな負担をかけてしまうんです。
(ここで言う地声張り上げは、”張り上げミドル”と呼ばれる発声とは別のものです)



単純にこの発声をしているだけでも、喉に大きな負担をかけてしまうのに、そこへ腹式呼吸を使って強く空気を送ってしまったら…


声帯により強い負担をかけてしまい、声帯は大きなダメージを受けます。


そんな発声をずっと続けていたら、よほど生まれつき声帯が丈夫で無い限り、喉を壊してしまう危険性があります。

ポリープなどが出来てしまうかも知れません。



もちろん、歌は腹式発声で歌う方が良いですが、高音を出したいなら、
まずは喉に負担の少ない発声をすることが重要です。



どうやったらそんな発声出来んねん

だから急に出てくんなや…

それも今から説明するがな!



じゃあ何が必要なのか

地声を軽くする

声帯への負荷を減らす方法は幾つかありますが、一番簡単なのは
地声を軽くする
というものです。


高い声を出そうとするとき、喉の前の方が強く力んでいませんか?
その状態で発声すると、前述した"地声張り上げ"になってしまいます。



力強い声は出ますが、声に”おもり”が含まれてしまい、高音発声の邪魔になります。

ですから、高音を発声するときは、喉の前を力ませないようにしてこの”おもり”を減らし、軽い声で歌いましょう。



…と言っても、どういった感覚で歌えばいいのか、掴みにくいですよね。
そこで軽い声で歌うためのコツをお教えします。


それは、
後頭部から声を出すイメージで歌う
というものです。

実際に後頭部に指先を当てると、よりイメージし易いですよ。



もし今声を出せる環境なら、少し発声してみてください。

出すときに喉が力んでしまうような高い音を、
後頭部から出すイメージで発声します。



…少し声が軽くなったのを感じましたか?
このように声を軽くすることで、地声発声でも喉への負担を減らすことができます。


裏声でごまかす

地声で出ないんだったらもう裏声でごまかしちゃえ!
という方法もあります。


ごまかすというと聞こえが悪いですが、ファルセット(息漏れのある裏声)は、適切に使えば良いアクセントになります。
ちょっと切ないような、エモい表現が出来ますよ。



例えば、男性ボーカルの例として、
秦基博の「ひまわりの約束」とかだと

(地声…黒 裏声…)

そばにいたいよ
君のためにできることが 僕にあるかな
いつも君に ずっと君に 笑っていてほしくて
ひまわりのような
まっすぐなその優しさを ぬくもりを全部
これからは僕も 届けてゆきたい
ここにある幸せに気付いたから

といった感じです。

実際に声に出して歌ってみてください。



…エモい感じになりましたか?
"抜く"ような感じで歌うことで、力強い地声とのギャップが生まれて、魅力的に歌うことが出来ます。


結局は人が魅力的に感じるのが"いい歌"なので、
なんでもかんでも強く発声しなければならないということはありません。



でもワシはやっぱり力強く原曲キーで歌いたいんや!

うん…その気持ちは分かるよ。
実際それが出来れば表現の幅が広がるからね。


でもそのためには、ミックス(ミドル)ボイスという声で歌えるようにならないとね。



ミックス(ミドル)ボイスで歌う

高音発声について少し調べた事がある方なら、この発声についてある程度知っているかも知れません。


この「ミックスボイス」や「ミドルボイス」という言葉、
実は人によって定義がバラバラで、
世界共通の定義というものが存在しないんです。


なので、この記事ではザックリと、
地声と裏声が混ざった声
という風に定義したいと思います。


裏声の高さと、地声の力強さを併せ持った、夢のような声です。


EXILEのボーカルとかは、"混ざっている感"が分かりやすいですね。
www.youtube.com



分かりやすい例としてATSUSHIさんを例に出しましたが、
正直J-POPのアーティストは、ほとんどこの声で歌っています。


だからカラオケで、アーティストが歌っているのと同じように
歌おうと思うと、この声で歌う必要があります。



…が、みなさんはミックスボイスで発声出来ますか?


出来てたらそもそもこんな記事読まへんわ!


たしかに。


ではどうすればその発声が出来るのか、お教えしましょう。



…と言いたいところなんですが、
それについて書くとそれだけで1記事になってしまうので、
それについて書いたその1記事を見てくださいw

www.mamma-of-inu.xyz




まとめ

何度も述べましたが、歌うときには腹式発声で歌うことが好ましいです。
ただ、危険を回避するために、

負担の少ない発声を身に着けてから、腹式発声しよう

ということです。


この記事では負担の少ない発声を紹介しましたが、
1.地声を軽くする
2.裏声でごまかす

は、比較的簡単に、人によっては今すぐ習得できる方法なので、
この2つをまず習得してから、

3.ミックス(ミドル)ボイス
という順番で習得するのが、無駄がないと思います。



これらの方法で発声すれば、喉を壊すことなく、カラオケで高音を出すことが出来ますので、是非挑戦してください。


それでは、良いカラオケライフを!